日本にも尊厳死を。

「平成最後の」というフレーズでありふれている今だが、その発祥元となるのが平成天皇(?)の生前退位

確か、歳をとってしまったが故に体が思うように動いてくれず仕事である国事行為に支障が出る という理由だったかと思う。

例えるなら、最近、老人が高速道路を逆走して事故を起こすという話をよく聞くが、そうならないように事前に跡継ぎを済ませておこうという話だと思う

そこで私が考えるのが安楽死について。

医療の発展により、以前は治らない病気だったものが治る病気、かからない病気になった事で若いうちに亡くなる人が減り、おじいちゃんおばあちゃんと呼ばれる年齢まで生きられる人が増えた事で平均寿命が年々伸びてきている。

だが、寿命が伸びたからといって生きてる間活動できるようになったわけではない。要するに、80、90にもなって歩き回れるのはひと握りの人達だけしかいない。他は病院で寝たきり、ボケて老人ホームで介護生活。

人間は死なないようにする事は出来ても老化を止める事は出来ないのだ。

老化が進むと、子の顔孫の名前がわからなくなり、耳が遠くなって目が悪くなる。ご飯も食べれなくなってトイレもわからなくなる。歩けなくなって終いには寝たきり。毎日心臓は動いてるし呼吸も出来て瞬きもするし脳も正常に働いている。それは確かに生きてる。だけど自分一人じゃ寝返りすら打てない。そんな状態を果たして生きてると言えるのか?言えたとしてもそんな状態でずっと生きていたいと思うのか?

私の答えは即答でノーだ。

 そんな植物の様な生き方をするくらいならいっそ土に還ってしまいたい。

私はそう思う。

だが日本では積極的安楽死は法律で認められていない。いくら患者が死にたがっているからと言って医者がその人を薬などで殺すと殺人罪に問われるらしい

例えば治らない病気にかかってしまってこのままでは死んでしまうが延命治療は出来る。という時、治療してもどうせ死んでしまうならこんな治療やめてくれー!には対応出来ても、こんな治療してもどうせ死ぬなら今殺してくれー!は出来ないらしいのだ。

ここで私が思うのは、まだまだ人間の寿命は伸び続けるが、その分老化で寝たきりであったり日常生活(寝る座る食べるトイレなど)が1人でできない人が増えてきて、また、それが出来なくなってから死ぬまでの期間も長くなるだろう。そうなれば病院のベットはそんな人達で埋まってしまう。早々に死にたいと思う人も増えてくる。

だから積極的安楽死の合法化を提案したい。

いくら手を施してもその体が復活というか機能し直す事がないと分かっていてやるのは、そこにかける金と時間と空間の無駄である。

そして生きたくもないのに生かされるのはとんでもない苦痛である。生き地獄という言葉があるように。

死にたがりは死ぬ事によって心から安心して楽になれる、救われるのだ。

命を救うのが医者の仕事だから殺すことで医者への負担はあると思う。しかし、苦しい死にたいと毎日をすごしているまもなく死ぬとわかってる人からお金を取って治療をする事と比べたらまだ、、と思う。

倫理的にとか言う人がいるかもしれないが、

人間以外の動物の積極的安楽死は認められていて、獣医師がそれを行っている。人も犬も牛も命の重さは同じであるはずだから倫理的にどうとかそれはもう問題ではない。

 

何が言いたいかまとめると

積極的安楽死を救いの手段の1つとして、尊厳死という死に方がある国を見本にしながら法律で認めて欲しい